「最強のシステムエンジニア」とは? | わかりやすくご説明します。その3

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ここまで本質的価値と能力的価値について説明しました。

本質的価値は心の問題、能力的価値はスキルの問題です。

とくに能力的価値は努力しだいで取得可能で、伸ばすことができます。

ですが、これから述べる付加価値は自分の意志ではどうにもならない能力です。

ある種の才能です。

システムエンジニアに限らず、あらゆる職業人にとって、これは大きなウェイトを占める要素です。

ただ、付加価値はなくてもかまいません。

実際に、持っている人のほうがはるかに少ないです。

持って生まれたカリスマ性を活用しましょう

ほとんどの職業人は、能力的価値の世界で戦っています。

ですが、付加価値は持っているとかなり強力な武器となってくれます。

本質的価値も能力的価値もかすんでしまうほどの威力があります。

その代表的な資質がカリスマ性です。

大を惹きつけてやまないタイプで、その人の言うことであれば、論理的にどうであろうと聞いてしまう、なんでも正しく思えてきます。

仕事をするうえでも、この人の役に立ちたいと、なぜだか思ってしまいます。

このカリスマ性を備えているシステムエンジニアは非常に強力です。

要員の士気がかなり高いからです。

まわりの人を巻き込んで、士気を尋常でないレベルにまで高めるため非常に強力な武器となります。

ただ、これに関しては客観的に診断する術も鍛えようがありません。

このような能力を持っている人は、これからのきびしい時代でも何をやっても成功するという確信があります。

野生の勘?がモノを言う

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さらに得ようと思ってもどうにもならない天賦の才、「勘」というものがあります。

そして、この勘がシステムエンジニアの能力を大きく左右する要因であることはまぎれもない事実です。

新たなプロジェクトの企画立案における方向性、採算検討、開発工程における設計ポリシー、開発期間、コストの見積もり、採用製品の選択など、あらゆる局面で、勘のよさが問われます。

企画時点での勘が悪ければ大赤字プロジェクトになるし、設計段階で勘がはずれれば、かなり開発が進んだ段階で必ず後戻り作業が発生します。

システムの開発に決まった公式はなく、正解もありません。

10人いれば10通りの作り方があります。

どれが正しいということもありません。

しかし、最終的にはいちばん優れているのはどれかという評価が下されます。

勘がよい人は、いつのまにか最良の選択をしているものです。

また、システムが抱える利点と弱点、改善すべき点やその方法、それらが一瞬にしてわかってしまうのである。

これもひとつの勘のなせる技です。

システムの世界に住む人は、おおむね論理的な思考を好むので、「勘を頼りに仕事をする」ことを嫌います。

しかし、現に勘は存在します。

そして優秀なシステムエンジニアほど、勘に優れています。

実際のところ、実務の経験を通して勘を磨けとしかアドバイスのしようがありません。

集中力がすべてだ

付加価値の最後は集中力についてです。

これはむしろ能力的価値のひとつかもしれません。

しかし、付加価値に位置づけたいです。

理由としては、集中力は努力によって高めることができないからです。

集中力の散漫な人は、何をどう訓練してもほとんど変化がありません。

ところが、この集中力の差が、仕事のできる人間とできない人間を決定的に分けることになります。

普通の人は就労時間の八時間が集中力の限界です。

集中力を高めて仕事をすれば、八時間で膨大な質と量の仕事をこなせます。

ただ、人間の集中力は長時間は続きません。

さらに集中力がない人は、やたら休憩をはさむため実働時間としては半分程度かもしれません。

こういう人間に限って、一日のノルマがこなせないため、残業が多くなります。

また、残業したとしてもさらに、作業効率が悪く悪循環に陥ります。

本当に仕事のできる人間は、残業などしません。

実際には八時間の時間内労働で集中してくたくたに疲れ果てていて、残業などできないのです。

仕事は時間の長さではありません。

時間あたりの密度の濃さです。

集中力に優れたシステムエンジニアは、他人の数倍の速度で仕事をこなすとともに、それだけ経験を積むことができます。

そのため成長する速度もかなり速いです。

このようなシステムエンジニアのみがこれからの時代を生き抜いていけるのです。

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